NAS セットアップ
概要
Synology DS119j を導入したのでその設定に関する記録。
背景
以前から複数PCのファイル共有・バックアップ用に Linux で Samba を動かしたりしていたのですが 管理が面倒だったのとPCのダウンサイジングに合わせて Synology DS119j を導入しました。
DS119j を選んだ理由は以下の通り。ただし、今から買うならメモリ倍増の新型 DS120j を選んだ方が良さそう。
- 安い (新古品で $74)
- Synology の脆弱性対応が迅速
- PCのダウンサイジングで2TBのHDDが浮いた
- 簡単にバックアップ環境を構築できそうだった
- 消えても困らないデータしか保存しないので冗長化する必要がなく 1Bay で十分
バックアップ戦略
データを以下3種類くらいに分けて、アクティブデータは自動バックアップ、共有データは手動バックアップで管理することにしました。 ただし、手動バックアップは面倒で先送りにすることがあるので、手動バックアップが完了するまでは自動バックアップ対象として扱います。
- ホットデータ (使用頻度・変更頻度が高いデータ) : PC内蔵SSD、NAS
- コールドデータ (使用頻度が低いデータ) : 外付けHDD
- 共有データ (使用頻度が高いが変更頻度は低いデータ(音楽や写真など)) : 外付けHDD、NAS
設定
私の NAS に関する印象は DLNA 機能が使えるようになった頃から更新されていなかったのですが、いまどきの高機能 NAS は Git や Docker 走らせたりできるようです(試したことない)。とはいえ、DS119j は最廉価モデルなのでバックアップ戦略の通り、自動バックアップのみ設定して運用しています。 バックアップ以外の設定はDSMのインストール(ver.6.2)、IPアドレスを固定にした程度です。
自動バックアップには Syncthing を使用しました。パッケージセンターの設定の中にあるパッケージソースに SynoCommunity を追加してインストール。詳しい手順は SynoCommunity のページにあります。
SynoCommunity https://synocommunity.com
自動バックアップ設定の概要は以下の通り。全て単方向のミラーリング。手動バックアップ未完了のデータはDドライブに置いておくだけ。
- PCの C:\Users…\Desktop -> NAS
- PCの D:\ -> NAS
- スマホの写真とダウンロードファイル -> NAS
おまけ
Synology の Audio Station パッケージ、DS Audio アプリ、USB DAC (PCM2704) を使うと NAS をアンプ・スピーカーに繋いで、スマホから操作して音楽再生ができました。ape再生に対応しているのが地味に嬉しい。